志経営アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
先日、奈良の吉野付近で『道を作る』と活動に参加してきました。
道を作る活動とは、山への通路の草刈りをしたり、通行の邪魔になる枝などを刈る作業です。
昨年から事業をしている中小企業の経営者に向けて言い続けていることがあります。
それは、「事業を続けることが地域経済や地域雇用にとってとても重要なことである」ということです。
なぜなら、日本の企業の99.7%は中小企業であり、地域を支えているのは、何と言っても雇用です。
働く場所があるから、地方都市に移住したり、UターンやIターンを選択することができるんですよね。
今回は、もっと気楽な感じでした。
なぜって、言って分かりましたが、ボランティアというよりも、純粋に山への通路をみんなで安全にしようという近所の人たちの集まりなんですね。
SDGsとか社会貢献というと、世の中にいい事をしないといけないとか、ついつい畏まる感じがしませんか?
そもそも、日本人は農耕民族ということもあり、よそ者に対し警戒することが当たり前のように教育されました。
わたしが子供の頃(昭和時代)は、近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんが小学校や幼稚園・保育園の子どもたちを統率と言うか、仕切っていいたように記憶しています。
近所との距離が今よりも、いい意味でも、悪い意味でも近かったように思います。
今回の道作りに参加して感じたことは、農林水産業に携わる人々の高齢化が物凄いスピードで進んでいることです。
このままでは、数年以内に、日本の山の管理は誰もよくわからない状態になってしまうということです。
SDGsの観点からでも、林業や農業が経済的に成り立つようにしないと誰も後を継ぎたいとおもいませんよね。
仕方ないという側面は否定しませんが、吉野に住んでいる人たちは、山と共に生きてきた実感が強いこともあり、山へ行く通路の整備を整備することに熱心です。
作業をしているおじさんやおばさんに尋ねると、SDGsやCSRといった言葉はほぼ知りませんでした。
でも、生き方そのものがSDGsになっている感じでした。
金銭的な収入の多寡から開放されており、人生を楽しむことをよく知っている人が多いように感じました。
今回の道を作る活動を通じて学んだことは、SDGsやCSRといった用語にとらわれることなく、持続可能な社会や世界をつくるためにできることをやるとい感じです。
肩の力が抜けているので、ビーチクリーンだとか、山の掃除だと言ったボランティアっぽいやった感はありません。
普段から山とともに生きるという覚悟のようなものを感じた一時でした。
普段、SDGsを活用して事業承継や、売り上げのアップを目指す研修をご提供しています。
SDGsって、格好をつける必要なんてありません。
日本人が昔からやってきたことをSDGsという切り口見直すだけでも結構いい感じになると思います。
皆さんが日頃から心がけているSDGs(環境や地域への配慮)は何ですか?
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