ABD®体験してきました(No99)

志経営アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。

先日、ITコーディネーターのフォローアップ研修というものを受けてきました。

その内容が、ABD(Active Book Dialogue)®でした。

ABD®とは、読書法の一つです。

普通の読書は、1冊の本を一人で読みますよね。

ABD®は1冊の本を複数人で分担して読むんです。

本に限らず、レポートや報告書などを読んでも同じ様に効果があります。

この読書法は、三和研磨工業の竹ノ内壮太郎さんという中小企業の経営者が考案されたものなんです。

社内研修に外部の講師を呼んだり、セミナーに参加させると、それなりに費用がかかりますよね。

中小企業は一般的に大手企業に比べて研修に使えるおカネは少ないです。

そこで、竹ノ内さんがあまりおカネをかけずに従業員に教育をする方法がないか考えた結果、1冊の本を従業員が分担して読むことにたどり着かれたそうです。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®の進め方を示したマニュアルも無料で公開されています( https://www.abd-abd.com/ )。

アクティブ・ブック・ダイアローグ協会のホームページに公開されている進め方は以下の流れです。

1.オープニング

「チェックイン」開催にあたって、集まった参加者で小グループに分かれて、それぞれの今の気持ちを共有します。

「オリエンテーション」アクティブ・ブック・ダイアローグ® の紹介や、その日の全体の流れを説明します。

2.メイン.

「コ・サマライズ」本を持ちよるか1冊の本を裁断し、担当パートでわりふり、各自でパートごとに読み、要約文を作ります。

「リレー・プレゼン」リレー形式で各自が要約文をプレゼンします。

「ダイアログ」問いを立てて、感想や疑問について話しあい、深めます。

3.エンディング

「チェックアウト」全体を通した感想を参加者どうしで共有し、会を終了します。

(引用先:https://www.abd-abd.com/  )

わたしが参加したアクティブ・ブック・ダイアローグ®の研修には全国から10名のITコーディネーターが参加していました。

オンラインで、しかも初対面ということもあり、盛り上がるのかなぁと心配していました。

ワークでは、課題のレポートの担当箇所を決め、20分でパワーポイント1枚に要約し、1分で発表するということをやりました。

読みたい本やレポートならいざ知らず、読まないといけない本やレポートを一人で読むのって辛いですよね。

でも、分担して読み、要約を聴き、その要約をもとにダイアローグすると、読んだ本やレポートの理解がとても深まるということを実感できるんです。

また、一人で読むよりも、短時間で読めるんです。

しかも、アクティブ・ブック・ダイアローグ®のいいところは、正解を求めないというか、要約した人の主観でOKというところです。

ダイアローグとは、情報のやり取りだけでなく、お互いの理解を深め、行動や意識を変化させるような創造的なコミュニケーションと言われています。

創造的という点が、対話との違いだと言われています。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®は、あまり多いとやりにくいので、本の厚さにもよりますが、10~15人を1グループにするとやりやすいようです。

実際にやってみて感じたことですが、自分の担当箇所以外の内容は知らないので、前後のつながりなどはわかりません。

つまり、自分の担当部分の内容だけに集中して読み、1枚の用紙に要約し、発表することで、読むー書くー話すということがABDを通じて鍛えられるんです。

さらに、ダイアローグを通じて自分がなぜこの箇所が気になったのかを説明したり、自分が考えていなかった視点に気づくことができるんです。

最近、読書をせずにAudibleで聴くことが多かったのですが、ABDのような読書なら、短時間で楽しくできそうです。

後継ぎ育成アドバイザー 鹿島清人

後継ぎ育成アドバイザー 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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