大阪市内でも桜がチラホラと咲き始めています。
今年は4月になって満開となりそうですね。桜の季節は、なんとなく気持ちも晴れやかになります。
さて、4月になると人事異動などで新しい仕事を始める方も多いのではないでしょうか?
事業承継って、難しいと思われていますが、若手こそ、武器にしたいトピックなんですよ。
今回のブログは、若手だからできる事業承継支援についてです。
“若手だからできる”事業承継サポート~専門知識ゼロから始める3つのアプローチ
「事業承継の話って、ベテランの上司がやるものでしょ?」
そんなふうに思っていませんか?
実は、若手だからこそできる事業承継サポートがあるんです。専門的な法律や税金の知識がなくても、社長との信頼関係を築き、自然と事業承継の土台をつくる3つのアプローチをご紹介します。
そして実は、専門知識よりもずっと大切なスキルがあります。それは――
**“対話するチカラ”**です。
①「会社見学」をお願いして“社長の想い”を対話の中で引き出す
若手行員の特権は、「知らないことを素直に聞けること」。
「社長、よければ会社の中を少し見せていただけませんか?」
この一言が、想像以上に社長との距離を縮めてくれます。
製造現場、事務所、応接室――どの空間にも、社長のこだわりや歴史が詰まっています。
そこを歩きながら、対話を重ねていくこと。それが、社長の中にある“言語化されていない想い”を引き出すきっかけになるのです。
「この機械、もう長く使われてるんですか?」
「このスペース、すごく使いやすそうですね」
そんな何気ない問いかけに、社長はふと立ち止まり、「これはね、先代から受け継いだものでね…」と話し始めることがあります。
事業承継とは、数字や制度の話ではなく、「想いの継承」。
それは、一方的なヒアリングでは見えてきません。
対話というキャッチボールを通して初めて、社長自身も気づいていなかった本音や価値観が浮かび上がってくるのです。
だからこそ、「教えてください」ではなく、
「その時、どんなお気持ちでした?」と、一歩踏み込んだ問いと共感の姿勢が大切。
会社見学は、その対話のきっかけを自然に作ってくれる、非常に有効なアプローチなのです。
②「社員インタビュー」で“現場の声”を社長との対話の材料にする
事業承継は、社長と後継者だけの問題ではありません。
長年会社を支えてきた社員たちが、後継者にどんな期待や不安を抱いているか――
その“現場の声”を、社長が本当の意味で知る機会は意外と少ないのです。
そこで、若手のあなたが社員との対話を通じて「現場の空気感」を拾い上げることは、とても価値ある支援になります。
たとえばこんな問いかけが効果的です:
「この会社の一番いいところって、何ですか?」
「10年後もこの会社で働きたいと思える理由って、何でしょう?」
こうした言葉は、社員の“素直な想い”を引き出します。そして、その声を
「社長、社員の方からこんな言葉を聞いたんですけど…」と、社長との対話の中でやさしく共有してみてください。
それは単なる報告ではなく、
社長が社員の目線に立って自社を見る“きっかけ”になる対話になります。
知識ではなく、視点と思いやり。
社員と社長のあいだをつなぐ“若手だからできる対話の橋渡し”が、事業承継を前に進める力になります。
③「次の面談アポ」ではなく「次に聞きたいこと」を対話として伝える
支援を継続していく上で、「次回も話を聞いてもらいたい」と社長に思ってもらえるかどうかは、とても重要なポイントです。
そのためには “面談の予約”ではなく“ 対話の続き”を提案することがコツです。
たとえば、
「今日は会社の歴史についてたくさん学ばせていただきました。次回は、社長が今後どんな会社にしていきたいか、ぜひ伺いたいです」
「もし差し支えなければ、後継者の方とも少しお話できたら嬉しいです」
このように、あなた自身が心から“もっと聞きたい”と思っていることを素直に伝える。それが、社長との関係を深める対話になります。
対話とは、話すことではなく**“相手の物語に耳を傾け、質問すること”**。
その姿勢が伝わると、社長も「この若者になら、少しずつ話してもいいかもしれない」と感じてくれます。
事業承継の支援は、知識だけでは進みません。
「この人と、また話したい」と思ってもらえる関係づくりこそが、次の一歩を生み出すのです。
事業承継の話をすることにはベテランの士業や金融機関職員でも神経を使います。
でも、支援する貴方が勇気を出して欲しいと願っています。
経営者に「会社の将来について一緒に考えませんか」といった声をかけ続けることで、承継の相談ができずに廃業する経営者を減らすことができるんですよ。
最初は煙たがられるかもしれませんが、最後には「◯◯さんが、声をかけてくれたので事業承継に踏み切れました」と感謝されますよ。
さて、対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®養成講座』第2期の募集を始めます。
無料のオンラインセミナーを4月から開始します。
詳しくはコチラをご覧ください。
https://jiririta-japan.com/lp01/
セミナーのお申込みはコチラです。
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