SDGsを始めてから利益は増えていますか?

20年続く事業と組織を創る株式会社ジリリータジャパンの鹿島清人です。

ジリリータジャパンは、「事業再構築を補助金の代行で行いたい経営者」に向けて事業再構築研修を提供しています。

わたしは、大阪府中小企業診断協会の「サステナブル経営/SDGs研究会」に属しており、SDGsに取り組んでいる企業や団体について学んでいます。

SDGsを学ぶうちに感じるようになったことがあります。

それは、多くの企業が現在の事業に近いSDGsの17のゴールと169のターゲットを選び、これからも同じように事業を進めようとしていること、なのです。

この考えは完全に間違っています

どういうことかというと、SDGsに取組ということは、これまでのビジネスのやり方では達成できない高い水準の目標を掲げ、その目標に向かって全社挙げて突き進む、ということなんです。現在の延長でお茶を濁せる話ではありません。自社のビジネスを通じて環境負荷の軽減など社会課題を解決するということです。

別の言い方をすると、SDGsへ取組ということは、「社会課題の解決」と「自社のビジネスの利益を増やす」という【トレードオフ】の関係にある2つのことを、イノベーションを通じて【トレードオン】の関係に変えるということなのです。

設定した目標は、今は達成できないほど高いレベルの目標なのかもしれません。ちょっと飛んだり跳ねたりするくらいではどうにもならないほど高い目標かもしれません。星をつかむようなイメージかもしれませんね。

ただ、企業も人も目標は高くしないと成長しない、と言われています。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンはご存知だと思いますが、その近くに天保山(てんぽうざん)という標高4.53mの日本有数の低い山があります。

多くの企業がSDGsに取組む際に設定する目標は、天保山の登頂を成功させる、といっているようなものなのです。なんちゃってSDGsといってもいい水準に設定しています。

一方で、数は少ないものの、本気でビジネスを通じてSDGsの17のゴールや169のターゲットを解決しようとしている企業や団体もあります。彼らの目標は【野心的】といえる水準です。標高8,848mのエベレスト山に登るみたいな感じですよね。仮に標高5,000mで体調不良でエベレストの山頂にはたどり着かなくても、富士山(標高3,776m)よりも高いところに達しています。気がつけば、日本ではトップクラスという感じかもしれませんね。

SDGsの目標は、仮に達成できなくても、自社のビジネスを通じて持続可能な社会を創ることに貢献できるんです。今後、大企業は下請け企業も含めてSDGsの取組内容を調査する機会が増える、と言われています。中途半端は取組は、かえって企業としての信頼を失いかねません。

わたしは、社会課題の解決を企業の事業にどのように落とし込むかをコンサルティングするための勉強を続けています。CSV経営といいます。SDGsの目標達成は、2030年です。SDGsへの取組を認証制度にするとかいろいろな話がありますが、大手企業など取引先から取引の選別をする際の口実にされることが怖いですね。

ジリリータジャパンが目指す「20年続く事業と組織を創る」という考え方と、「ビジネスで社会課題を解決できる社会から必要とされる企業を創る」、ということは同じ目標を目指していることがわかりました。近々、CSV経営の研修もメニューに加える予定です。

SDGsも事業再構築も、事業承継も次の代まで事業を続けるという点は共通しています。目指すべき目標は同じで、登る道が違うだけだと思っています。

ジリリータジャパンでは、定期的に無料のオンラインセミナーを開催していますので、事業再構築、事業承継、SDGs、CSV経営に興味がある経営者の方は、ホームページから簡単にお申込みいただけますので、ご気軽にご参加ください。

後継ぎ育成アドバイザー 鹿島清人

後継ぎ育成アドバイザー 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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