起業家精神(自立型姿勢)を学び直しました(続き)

こんにちは。志経営アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。

今回のブログは、前回からの続きです。

前回のブログで自立型姿勢を採り上げました。

自立型姿勢とは、起業を考えている方、既に起業している方がもっていなければならない姿勢のことです。

この自立型姿勢は、6つの要素から成り立っています。

  1. プラス受信
  2. 自己責任
  3. 自己依存
  4. 自己管理
  5. 自己評価
  6. 他者支援

前回のブログでⅠ.プラス受信からⅢ.自己依存までお話しました。

今回は、Ⅳ.自己管理からⅥ.他者支援までをお話します。

Ⅳ.自己管理とは、文字通り自分で自分を律することです。

別の言い方をすると、

何気なく過ごさない

「自分という人間を放っておかない

自分でPDCAをまわす

「やるべきこと、大切なことを忘れないように、意識する」といったことです。

みなさんの中にもTO-DOリストや、スケジュール管理アプリなどを使っておられる方が多いのではないでしょうか。

いろいろなツールを使って管理はできても、計画通りに実行できたと言える方は多くないのではないでしょうか?

やるべきことは4つに分類できます。縦軸に【緊急度】、横軸に【重要度】をとり、4つに分類します。

緊急度 大 重要度 小 緊急度 大 重要度 大
緊急度 小 重要度 小 緊急度 小 重要度 大

緊急度が大で重要度も大ということは、トラブル対応など、他の業務を放っておいてでも対応しなければいけないことなので、多くの人はきちんと対応されています。

私自身もそうですが、多くの人が上記の表の右下緊急度 小 重要度 大に属することがらは後回しにしがちです。

なぜでしょう。

それは、緊急度 小 重要度 大のことは今日明日にやらなくても困らないからです。

【緊急度 小 重要度 大】の具体例は、事業承継について考えるとか、ビジネスプランを立てるとか、いつか起業したいと言いながら何もしないといったことです。

でも、仕事上、最も大切なことは、【緊急度 小 重要度 大】に属する業務を行うことなのです。

では、どうすれば、この大切な【緊急度 小 重要度 大】を進めることができるでしょうか。

解決策として【宣言する】したり、【明文化】するということが有効だと思います。

周囲に宣言したり、文章にすると、やらざるを得ない状況になります。

次はⅤ.自己評価です。

自己評価とは他人の評価に振り回されないために、【自分の評価は自分がする】という姿勢です。

私達は、ついつい他人の評価を気にして、自分の行動を決める傾向がありますよね。

小さい時は親や先生に褒めてもらいたいと思って、無理にいい子になろうとしませんでしたか?

こうした思考の人は、成人してからも上司に褒めてもらいたいと考えます。

少し難しい言い方をすると、【承認欲求】といいます。

他人に認めてもらうことは、悪い気はしません。

むしろ、当然だと考える方も多いかもしれません。

でもね、ちょっと俯瞰してみると、人から評価されるために生きるってしんどくないですか

自分が納得できたら、他人に評価してもらえなくても、自分が自分を褒めてあげればいいと思いませんか?

自分の評価は自分自身で決めると考えれば、承認欲求の呪縛から解き放たれ、楽に生きれる気がします。

わたしは30年間、銀行というマイナス評価の権化みたいな組織にいました。

そこでは、他人から評価されることがうまい人が偉くなっていくのを何度も目の当たりにしてきました。

ちょっと前の話ですが、大リーガーのイチロー選手は自己評価を体現していた人物だと思います。

イチロー選手の自己評価の名言を幾つかご紹介します。

「毎打席何かしら学ぶべきこと、改良すべきことがあります。満足は求めることの中にあるんです。」

「自分の限界を見てから、バットを置きたい。」

「自分がわからないことに遭遇するときや、知らないことに出会ったときに、『お、自分はまだまだいける』と思います。」

一流と言われる人は、他人からの評価でなく自己評価の重要性を理解しているんだと思いました。

最後は、Ⅵ.他者支援です。

他者支援とは、「自分が相手にしたことが全て自分に返ってくる」という姿勢のことです。

人は他人から【何かしてもらいたい】というTAKEの意識が強くなります。

人がなぜ、わたしを支援してくれるのか?と考えてみてください。

恐らく2つのパターンに分かれると思います。

1つは、「わたしに恩を売っておけば、将来、何か見返りが得られるのではないか。」という打算的な考え

もう一つは、「以前、顧客を紹介してもらった恩があるので、お返しをしておきたい。」という恩返しです。

前者の打算的な考えは長続きしません。

中長期的に紹介を受けたりできるためには、先に自分が他人に顧客を紹介したり、困り事を解決する支援をしたりする他者支援を行うことが重要になります。

わたしは、経営コンサルタントとして独立した時に株式会社ジリリータジャパンを設立しました。

社名の由来は、仏教用語の【自利利他】から引用しました。

自利利他とは、【自分が修行をして積んだ功徳は自分のためだけでなく周囲の人のために使うことが大切である】という考え方です。

他者支援という考え方と同じことを目指していると言えます。

他者に施したことは自分自身には返ってこない場合も多いですよね。それでもいいんです。

私の施した恩が、第三者のために使われる。

この考え方を『恩送り』といいます。

恩送りは、こころに余裕がないとできません。

恩送りができるこころの余裕を持ち続けたいと思っています。

後継ぎ育成アドバイザー 鹿島清人

後継ぎ育成アドバイザー 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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