SDGsやCSV経営に関心のある関西の経営者のみなさんに向けたブログです。
こんにちは、ジリリータジャパン代表で、志経営アドバイザーの鹿島清人です。
今回はゴール14です。
ゴール14は、「海の豊かさを守ろう」です。
持続可能な開発のために、海洋や海洋資源を保全し持続可能な形で利用することを目標としています。ゴール14には10のターゲットがあります。
14.01 | 海へ流れるゴミを減らし、これ以上の海洋汚染を防ごう |
14.02 | 海の生態系を保護し、自然の回復力を取り戻そう |
14.03 | CO2を減らし、海の酸化を食い止めよう |
14.04 | 乱獲をやめて、漁業の未来を守ろう |
14.05 | 海の生物を育む、沿岸部を守ろう |
14.06 | 乱獲につながる補助金を廃止しよう |
14.07 | 海とともに生きる小さな島や国の未来を守ろう |
14.a | 海の豊かさと、それを守る技術を、世界でシェアしよう |
14.b | 小規模な漁師の市場への参加をサポートしよう |
14.c | 国際法で海洋資源を守りながら、海を利用しよう |
(出典:朝日新聞DIGITAL SDGs 169ターゲットアイコン日本版 )
この目標は、海洋・沿岸生態系の保全と持続可能な利用を推進し、海洋汚染を予防するとともに、海洋資源の持続可能な利用によって小島嶼開発途上国(太平洋・西インド諸島・インド洋などにある、領土が狭く、低地の島国)とLDCs(後発開発途上国)の経済的利益を増大させようとするものです。
(出典:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html#goal_14 )
世界経済フォーラムが2016年に発表した報告書「The New Plastics Economy: Rethinking the future of plastics」によると、海の中には合計1億5000万t以上のプラスチックが存在していると言われています。
また、毎年800万t以上が新たに流れ出ていると推定され、2050年には海にいる魚の量を上回るとされています。
海洋ごみが増加すると、海洋生物に多大な影響を及ぼします。
魚がプラスチックごみで傷つけられてしまう、ウミガメや海鳥が漁に使う網に絡まり溺れて死んでしまう、といったケースは少なくありません。
また、海洋環境を悪化させているのは海洋ごみだけではありません。
生活排水、工場排水、船やタンカーから漏れた油などによる汚染も原因となっています(参照:令和2年の海洋汚染の現状について│海上保安庁) 。
海の豊かさを守る世界的な取り組みとして、MSC認証とASC認証もあげられます。
MSC認証は、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)が管理・推進する、水産資源や環境に配慮した持続可能な漁業に対する認証です。
ASC認証は、ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)が管理・推進する、環境や社会への影響を最小限に抑えて育てられた養殖場に対する認証です。
MSC認証・ASC認証を取得した漁業、養殖場で生産された水産物にMSC「海のエコラベル」、ASCラベルがつけられます。認証を取得するためには時間とコストがかかります。
中小企業にはかなり導入のハードルが高い認証だといえます。
わたしたちにできることとしては、
①ゴミを削減する
②ゴミを回収する
③回収した海洋ゴミの再利用を進めることです。
日本のプラスチックメーカーのテクノラボが始めたブランド、buøy(ブイ)では、廃棄されたプラスチックを材料に伝統工芸品を制作しています。
この取り組みは、回収した海洋ごみにより高い価値を付加させるものとして注目されています。
(出典:SDGs ACTION )
昔から魚介類が大好きで海の恩恵を受けてきた日本人にとっては、このゴールは身近かに感じるテーマかも知れませんね。
今年も秋の味覚のさんまが不漁だそうです。
季節のイメージが変わってきていますね。
いきなり大きなことはできませんが、一人ひとりができることをまずは始めていくことが大切ですね。
ジリリータジャパンでは、企業のビジネスで社会の課題を解決するSDGsやCSV経営を支援しています。
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