SDGsやCSV経営の導入に関心がある関西の経営者にお読みいただきたいブログです。
こんにちは、志経営アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島です。
今年になってから新たに学び始めたものの一つに、SDGs推進のプロを養成する【SXpro伴走プロパートナー認定トレーニング】があります。
このプログラムは、Start SDGsを提供するGLOBAL INNOVATIONSさんが提供するものです。
SDGs Compassは、企業が、如何にしてSDGsを経営戦略と整合させ、SDGsへの貢献を測定し管理していくかに関し、指針を提供することが目的なのです。
このSDGs Compassに関する指針は、5つのステップでSDGsの導入を推進することに役立ちます。
ステップ1 SDGsを理解する
ステップ2 優先課題を決定する⇐今回は、この部分に関するお話です
ステップ3 目標を設定する
ステップ4 経営へ統合する
ステップ5 報告とコミュニケーションを行う
ステップ2 優先課題を決定するの項についてご説明します。
17 の SDGs すべてが各企業にとって等しく重要であるわけではありません。
各目標に対して各企業が貢献できる程度や、各目標に付随するリスクや機会は、多くの要因に左右されるのです。
SDGs に対して戦略的なアプローチを取るのであれば、まずやるべきことは、バリューチェーン全般を通じて企業の事業活動がSDGs に及ぼしている、あるいは及ぼす可能性のある正および負の影響を把握することです。
そうすることにより、正の影響を拡充する分野と、負の影響を低減もしくは回避できる分野を特定できるようになるのです。
このステップでは、3つの包括的な項目により、各企業が優先課題を決定する方法を示します。
- バリューチェーンをマッピングし、影響領域を特定する
- 指標を選択し、データを収集する
- 優先課題を決定する
ここで注意しないと行けないことがあります。
それは、現状の延長で優先課題を決めるのでなく、2030年、場合によっては、もっと先の時点でも構いません。
そのときに【どんな会社になっていたいか】という姿から現在とのギャップを考えていく【バックキャスト」という考え方ができるかということです。
バックキャストでものを考えるということは、口で言うほど簡単ではありません。
実務でも、この研修プログラムでも感じていますが、バックキャストで考えたありたい姿を常に意識していないと、すぐに今を起点に考えるフォアキャストになるんです。
社内でSDGsを推進していると、ついつい現状を起点に考えてしまい、現状の延長線でしか考えられなくなるのです。
ここに私達のような外部の専門家が支援する意味があるのかもしれません。
バックキャストの発想を常に忘れないように注意喚起することが外部の専門家の存在意義なのです。
その次は、事業活動の流れ(バリューチェーンと呼びます)を含め、どの工程でSDGsの17のゴールが影響するのかを特定し、バリューチェーン上に見える化します。
バリューチェーンのイメージは上記のような感じです。
未来のありたい姿を起点に10年後・5年後・3年後・1年後という感じで現在に遡ります。
それぞれの段階で、こうなっていたいという姿と現状との差(ギャップ)を認識し、そのギャップを埋めるための策を考えるのです。
なかなか自社だけで考えると上記のようなバリューチェーンを作成することは難しいかもしれません。
でも、安心してください。
最近は多くの大企業がSDGsの推進をしており、バリューチェーンをホームページ等で公開しています。
同じ業界のものや、参考になるなぁと感じるお手本が意外と数多く、しかも、無料で入手できます。
それぞれの工程でSDGsの17のゴールのどれが「正」の影響を与えるのか、逆にどの工程で「負」の影響がでるのかを知る参考にもなります。
SDGsの導入を推進したいとお考えの企業の皆さん、SDGs Compassを参考に進められるといいかもしれません。
でも、うまくいかなくなったら外部の専門家の活用を検討してもいいかもしれません。
そんな時にジリリータジャパンのことを思い出していただけると嬉しいです。
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