「CSV経営は中小企業に活用できるのか」のセミナーを行いました

SDGsやCSV経営に関心をお持ちの関西の経営者にお読みいただきたいブログです。

こんにちは、志経営アドバイザーで、ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。

1月9日にわたしが所属している兵庫県中小企業診断士協会のプロコンスキル研修会で「CSV経営は中小企業に活用できるのか」というテーマでセミナーを行いました。

兵庫県ではひょうご産業SDGs推進宣言事業という事業を積極的に行っており、SDGsの推進に力を入れています。

そんな経緯もあり、兵庫県で活躍中に中小企業診断士になかでもSDGsやCSV経営に注目する人達が増えてきました。

セミナーの内容は、前半は混同しやすい用語である【CSR・CSV・SDGsの違い】を歴史上の変遷とともに説明しました。

後半は、「プロジェクトエングローブ」という社会課題を本業で解決しようという神戸市内の企業への支援事例を発表しました。

SDGsやCSV経営についてご説明する時に感じることは、CSR(企業の社会的責任)と、CSV(共有価値の創造)・SDGs(持続可能な開発目標)に違いが明確になっていないということです。

SDGsがどのようにして生まれたかという歴史的な経緯をご理解いただければ、この混乱は無くなるのではないかと思っています。

CSR( Corporate Social Responsibility )は、企業の社会的責任と言われています。

こうした考え方は、1990年代の後半から出てきた考え方です。

企業は事業で利益を追求するだけでなく、社会や環境にも配慮した経営を行うべきと言われるようになりました。

例えば、慈善団体に寄付をするとか、ボランティアに参加するといったことが挙げられます。

従来は、企業の経済活動と環境保護は【トレードオフ(利益相反関係)】にあると言われていました。

企業が経済活動に力を入れ過ぎると環境を悪化させるし、逆に環境に配慮し過ぎると経済活動が停滞するということです。

2000年代になってからは、事業の本業で社会課題を解決する、つまり、経済活動と環境保護を両立させる必要があるというCSV ( Creating Shared Value 共通価値の創造)という考え方が登場してきました。

しかし、社会課題と一口に言っても、何をどうすればよいのか分からないという声が多く寄せられました。

そこで、2015年に国連でSDGs( Sustainable Developing Goals 持続可能な開発目標 )の中で、17のゴールと169のターゲットという形で社会課題の例が数多く示されました

ここでクイズを出したいと思います。あなたはネジを製造する会社を経営しています(もしくは、勤めています)。

10年以上、社員食堂の食材の一部を、近くの子ども食堂に寄付しています。

この行為は、SDGsやCSVの通じるものでしょうか?

答えは、SDGsやCSVではありません。

SDGsやCSVは、本業で社会課題を解決することを目指します

子ども食堂への食材の提供が、あなたの会社の売上や利益につながっているなら、SDGsやCSVを実現する活動といえます。

しかし、クイズの企業の場合、子ども食堂への食材の提供は本業のネジの売上にはつながりませんよね。

このような行為は、CSR(企業の社会的責任)のよるものと区別することができます。

SDGsやCSVに取り組むかどうかを検討する際に、「当社は既にボランティア活動や寄付をしているので、SDGsは既にやっている。」とおっしゃる経営者や従業員が多くいらっしゃいます。

多くの方がCSR(企業の社会的責任)とSDGsやCSVと混同する理由は、CSVやSDGsよりも先にCSR(企業の社会的責任)という考えが日本で広まったからなのです。

そして、志のある経営者や企業が、CSRという考えに賛同し、寄付やボランティア活動に取り組むようになりました。

CSRは、近江商人の【三方良し(自分良し、相手良し、世間良し)】の考え方に近いです。

CSRの段階では、寄付やボランティアの活動は本業と特に関係がなくてもいいのです。本業かどうかよりも、企業として社会や環境に配慮した経営をすることが重視されていたのです。

CSRが広まった後に登場してきたのが、CSVであり、SDGsなのです。

CSVやSDGsは、三方良しの考え方を更に発展させた【六方良し( 自分良し、相手良し、世間良し に加えて、作り手良し、地球良し、未来良し )】という考え方だと言われています。

作り手良しとは、サプライチェーン上の『作り手』が守られ、真価を発揮することです。

地球良しは、経済活動を支える基盤である地球を健康な状態に戻すことです。

未来良しは、将来の世代に負の遺産を残さないことです。

CSRと、CSV・SDGsの違いがお分かりいただけましたか。

ここが腹落ちすると、経営者や従業員の皆さんにSDGsやCSVに取り組んでみようと思ってもらえることが多いのです。

後半の支援事例は、特定の企業の取り組みなので割愛しますが、発表後に感想を伺った際に、神戸市内にワクワクするような企業が存在することに希望が持てるとのことでした。

とても嬉しい言葉でした。

このブログをお読みのあなたの会社でもSDGsやCSVに取り組んで見たいとお考えでしたら、ホームページの個別相談にお申し込みいただけると嬉しいです。

承継対話支援士 鹿島清人

承継対話支援士 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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