後継ぎ育成アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
電子書籍『事業承継 20の嘘と本当』の出版記念として今月からメルマガを始めました。
今週は、第2回の配信が完了しました。
さて、事業承継に失敗しないための2つ目のポイントは、 「事業の楽しさを伝える」ということです。
子どもさんや身内に継いで欲しいのであれば、できれば幼いうちから事業の楽しさを伝えるとより効果的だと思います。
将来会社に戻ってきて欲しいと『明確に伝える』ことが大切です。
経営者のなかには、儲かってないから子どもは 継ぎたがらないと思い込んでいる方が多いと思います。
でも、僕が支援した企業の幾つかの会社は『債務超過』、 つまり、会社として存続の危機にある状態でした。
社長も奥さんも子どもさんが小さい頃から「お客さんが 喜んでくれるのがうれしい」といったことを家庭のなかで何度となく話していたそうです。
息子さんは大学を卒業して中堅の同業者に就職したので、会社には戻ってこないものだとお父さんもお母さんも信じて疑わなかったそうです。
ところが、就職して3年ほど経った頃に息子さんが会社に入りたいと仰ったそうです。
僕がその話を聞いて息子さんに、会社に戻ってきたお子さんにどうして会社に 戻ってきたのかを尋ねました。
そうすると、「小さい頃から親が 楽しそうに仕事の話をしていたので、将来は会社を 継ぎたいという思いが自然に湧いてきました。」との答えが返ってきました。
ちなみに会社の業績について知っているのかも 尋ねたところ、「業績をよくしていくのが自分の仕事です」 ときっぱり答えてくれました。
その答えを聞いた時に感動して、思わず息子さんの手を両手で握って握手していました。
さり気なく言う息子さんの格好良さにも感心しましたが、こんな素敵な息子さんを育てたご両親に対しても尊敬の念を禁じえませんでした。
事業承継を成功させるには、経営者自らが仕事を楽しみ、 誇りを持ち、そしてその思いを自然に口にすることが 大切なのだと痛感しました。
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