『事業承継に失敗しないポイント』その15(No136)

事業承継の支援をしている後継ぎ育成アドバイザーの鹿島です。

事業承継に失敗しないポイントその15は、「経営者を尊敬する」です。

15年以上事業承継に携わっていると、「社長のやり方は古い」とか「過去の成功体験にしがみついている」「役員や従業員のアドバイスに耳を傾けない」などの声をよく聞きます。

親子で事業承継する場合、親子という近い関係にあるからなのでしょうか、経営者に否定的な意見が多いように感じます。

もっとひどい場合は、「ささっと引退して欲しい」とか「こんなに儲からない商売を、なぜ続けているのかわからない」といった声も聞きます。

そうした後継ぎの本音は、その通りなのかもしれません。

経営者よりも後継ぎの学歴が高いとか、大手企業での勤務経験があるとか、新しい技術や知識を有しているなど後継ぎの方が経営者よりも優れている点もあるとは思います。

昔から隣の芝生は青く見えるといいますが、後継ぎからすると、経営者って気楽とか、何もしていないように見えるのかもしれません。

でもね、事業承継がうまくいっている会社の多くは、後継ぎが経営者に対して尊敬の念を表しているように感じています。

大企業は組織がある程度機能しているので、社長や、組織の長が実務に関与する度合いは少なくて済むようになっています。

その代わりに、戦略などの大きな方針を考えることが彼らの仕事になります。

中小企業の経営者は、取引先との力関係が違うこともあり、大手企業とは違う環境の中で経営を続けています。

限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報などの無形資産)を如何にしてに使いこなすかという難しい経営環境で経営をしていることが後継ぎには伝わりにくいのかもしれません。

経営者を尊敬できるかどうかは、家庭の教育というか、普段の家庭での会話の中でどれだけ仕事の話をしてきたかに因るのではないか考えています。

お子さんには仕事の細かな内容を理解させる必要はありません。

親御さんが楽しそうに会社や仕事の話をした経験が多ければ多いほど、後継ぎが経営者に対して抱く尊敬の念は大きくなると言えます。

後継ぎという立場は、創業者とはまったく別の種類の苦労があります。

まったく違うため、創業者の中には、後継ぎの苦労が理解できず、後継者を育てることができない人も多いのです。

一方で、後継ぎには大きなメリットもあります。

僕が考えている最大のメリットは、経営者としての信用信頼を勝ち取る時間を圧倒的に節約できることです。

創業者の多くは、取引先や金融機関からの信用信頼を得るために多大の時間と労力を費やしています。

後継ぎの場合、先代の気付いた信用と信頼を受け継ぐことができます。

先代が堅実な経営をしていれば尚更ですね。

このことは、後継ぎが既存事業の規模を拡大するときや、新規事業を始める際にも有利に働きます。

元銀行員としての感覚ですが、融資を検討する際に先代を否定する後継ぎと、先代を敬う後継ぎと、どちらに融資したいかと問われれば、間違いなく先代(経営者)を敬う後継ぎです。

後継ぎは、先代とは違う経営環境と、価値観のなかで経営をしていくことになります。

よって、先代の方針をそのまま受け継いでもいまくいかないと考えられます。

経営理念や、経営をしていくうえで大切にする価値観を守りつつも、変えるべきは変える。

これこそが後継ぎの最大の仕事です。

経営者のことは経営者にしかわからないことが多いです。

後継ぎにとって、もっとも身近な手本が先代経営者です。

 

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承継対話支援士 鹿島清人

承継対話支援士 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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