志経営アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
今月は、とある金融機関からのご依頼で、経営者向けのセミナーを行いました。
自社を分析し、課題を発見することが大切だということを経営者の皆さんにお伝えすることが目的です。
知識提供型(お勉強形式)のセミナーでもよかったのですが、問活®の要素を数多く盛り込みました。
問活のプロセスはとても簡単です。
- 質問をする
- 質問に答えを書き出す。
- 答えた内容をグループで共有する
簡単でしょう?
加えて、次のルールを守るようにお願いしています。
- どんな答えもOK(答えられなくてもOK)
- 他人の答えを否定しない
- 相手の発言が終わったら、「いいね」といって拍手する
- 自分が楽しむ
今回のセミナーのテーマは、先行きの見えない時代だからこそ、「経営者自身が自社の分析に取り組むことが大切である」ということをわかってもらうことです。
普段やっていない自社の分析をいきなりやってみましょう、といわれても・・・
そこで、【考える】ことの大切さを体感できる問活®を使ってセミナーをすることにしたんです。
当日は、30代~60代の経営者ならびに後継ぎの方に参加いただきました。
ほぼ初対面の方にも関わらず、最初の質問の答えを伝え合うところからいい感じで盛り上がりました。
年齢が若い組は、相手の話が終わったところで「いいね」といって拍手することに抵抗は少ないようです。
一方、わたしのような50代以上の世代は「いいね」といって拍手することに慣れていなかったり、照れくささもあり、最初の方はほぼ「いいね」とは言いません。
そんなこともあり、最初は年配のグループの近くに立って、一人の発言が終わったタイミングで、「いいね」といって大きな拍手するんです。
何度かやっていると、途中からは若い人のグループよりも、年配のグループのほうが盛り上がるんですね。
先ずは質問を使うと考えやすくなることを体感してもらいました。
併せて、一人で考えている時よりも、他の人の意見を聴くことにより、様々な気づきが得られることを体感してもらいました。
現在のようなVUCA(ブーカ)と言われる先行きの見通しがきかない時代に、経営者が一人で考えるよりも、従業員と一緒に考えるほうがいろいろなアイデアが浮かびやすくなるんです。
なぜ、従業員も含めて考えたほうがよいのかというと、VUCA時代のお客さまの価値観や好みが多様化しています。
顧客さまのニーズが多様化しているのであれば、今までと同じやり方ではジリ貧になります。
売上を増やしていくためには、変化していくお客さまのニーズにしっかりと対応していくことが大切になります。
そのためにも自分たちの視野を広げることが求められます。
経営者にとって一番の相談相手は、従業員であるべきです。
セミナーでは自社の現状を分析するときだけでなく、20年後にどんな会社になっていたいかという「あるべき姿」を従業員と一緒に考えることをお勧めしています。
会社の現状分析をすることは、一度で完璧なものができることはありません。
むしろ、何度も見直していくものであると思います。
わたしのような中小企業診断士も、自社の分析をしたり、経営課題を発見するお手伝いをします。
しかし、経営者が主体的に関わらない自社分析や課題抽出だと、会社も本気で取り組むことはできません。
なぜ、自社分析や経営課題を発見することのご利益(ごりやく/メリット)は、
- 金融機関に融資を申し込む際に役立つ
- 補助金の申請に活用できる
- 経営者が自分の会社を理解することに役立つ
- 従業員が会社のことを理解することに役立つ
- 会社の「ありたい姿」を従業員と共有できる
同じ内容のセミナーをあと2回する予定です。
セミナーをきっかけに1社でも多くの経営者に自社の分析に取り組んでもらえると嬉しいです。
問活に興味を持っていただけたら、ホームページよりお問合せくださいね。
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