志経営アドバイザーで、株式会社ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
7月はセミナーに4回登壇しました。
折角の機会なので、セミナーの内容に新たな試みを盛り込みました。
その試みとは、『しつもん』を活用して企業経営者や管理職の方に「考える」ことの重要性を理解してもらうことです。
現在はVUCA(ブーカ)の時代と言われており、半年先の経営の見通しも難しいと言われています。
VUCA以前の時代は現在の延長線で未来を考えることができました。
そのため、過去の経験が将来の予測に有効だったんですね。
強いリーダーシップをもった経営者などが『右向け右‼』と言えば、何も考えずに行動する組織が強かったんですね。
しかし、VUCAの時代は、顧客や従業員などのステークホルダー(利害関係者)の価値観が多様化しています。
過去の成功体験だけでは、見通しの利かないVUCAには通用しないんです。
だから、特定の人の考えに依存してはいけないんです。
日々、現場で顧客と接している従業員の意見や知恵を活用する、つまり、『みんなで考える』組織を創っていくことが大切なんです。
そのためのきっかけを作りたいと思い、セミナーの企画を提案し、実施の運びとなりました。
セミナーに参加いただく経営者や幹部の方に『考える』ことの大切さを理解してもらうことが第一歩だと考えました。
わたし自身、銀行員時代に上司からよく『考えろ‼』と言われました(叱られたといった方が正確かもしれません)。
でもね、部下の立場からすると「どのように考えからいいのか、わからない」とか、「どうしたらいいのか分かっているなら、先に教えてくれよ」って思ってました。
上司は『考えろ』と簡単に言いますが、言われた部下は当惑しています。
上司の方から問題を分解する手助けをするとか、どのような視点で考えればよいのかを伝えないといけないんです。
戦後から2008年のリーマンショック頃まで(VUCA以前と思ってください)は、世の中の価値観が単一でした。
つまり、学生時代に一生懸命勉強し、いい高校・いい大学に入り、大企業に就職するか公務員になることが理想的な人生設計だと言われていました。
本当かどうかは別として、大手企業や公務員になれば『人生の勝ち組』だという幻想がまかり通っていましたよね。
実際、大手企業に就職しなくても、公務員にならなくても、成功している人は沢山います。
それと、『上司は、部下(従業員)よりも能力が高い』という考えも横行していたように思います。
先程も述べましたが、VUCAの時代は、お客様や従業員の価値観も多様化しています。
いくら優秀な経営者(上司)が一人で考えても、うまくいかないことが増えてきます。
部下は能力が低いから、相談したり、意見を聴くだけ無駄だと思っていませんか?
もし、そのように思っているなら、あなたは大きな思い違いをしていると言えます。
経営者が見落としている視点を気づかせてくれるのは、従業員であることが多いです。
今回のセミナーで経営者の気づいてもらいたかったことは、以下の3つです。
- 自分の話を聴いてもらうことは嬉しい
- 自分の考えていることをきちんと伝えることは難しい
- 人の発言が終わった後に、「いいね」と言うことで、自分と違う意見も受け止めることができる
従業員、特に若手従業員は、会社の中で意見を求められる機会が少ないんです。
どうせ、若手に聞いても仕方ないと思っている上司がほとんどです(以前の私もそうでした)。
今回のセミナーでは従業員が話しやすい場を作り、意見を聞いてもらえるという雰囲気を社内に作るようにお伝えしました。
それと、急に「話せ」といってもうまくいきません。何度かそういった場を作ることが必要だともお伝えしました。
社内だけでうまくいかないことも多いので、わたしのような専門家を活用することも有効ですよ。
セミナー後に受講者の方から『しつもんを使ったセミナーは楽しい。』とのお声を多数頂きました。
聞くだけのセミナーは眠くなって仕方ないが、一緒に話をした受講者と親しく話ができ嬉しかったというお声もいただきました。
ぜひ、新鮮なうちにご自分の会社で試してみてくださいとお伝えしました。
そこで、先着3社ですが、無料体験会を行います。
別紙のチラシのQRコードか、ジリリータジャパンのホームページよりお申し込みください。
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