対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士』の鹿島です。
近年、終活や相続のサポートを行う専門家が増えています。遺言書作成や相続対策、生前整理など、人生の最期を見据えた準備をサポートする仕事は、社会的にも大きな意義があります。
しかし、相続の相談を受ける中で、こんな経営者の声を聞いたことはありませんか?
「会社のことはまだ何も決めていない」
「子どもが継ぐ予定だけど、どう進めればいいかわからない」
「事業承継も相続と同じように考えていいの?」
そう、事業承継の問題は、相続とは切り離せない大きな課題なのです。
もし、あなたが終活や相続の支援をしているなら、事業承継の支援もできるようになれば、さらに経営者から頼られる存在になれます。
今回は、終活・相続ビジネスを手掛ける専門家こそ、事業承継支援を始めるべき理由と、最初の一歩を解説します。
【1. 相続と事業承継は何が違うのか?】
多くの終活支援者は、「財産の承継」をサポートしています。
しかし、事業承継は「会社の未来」を引き継ぐプロセスであり、相続とは異なるポイントがあります。
項目 | 相続 | 事業承継 |
---|---|---|
目的 | 財産の分配 | 会社経営の継続 |
関係者 | 親族 | 親族+従業員+取引先 |
計画の必要性 | 亡くなった後の手続きが中心 | 亡くなる前の準備が重要 |
影響範囲 | 個人の資産・財産 | 企業の経営・雇用・取引関係 |
つまり、相続対策だけでは、会社の未来は守れません。
「後継者は決まっているから大丈夫」と思っていても、具体的な引き継ぎの手順がなければ、会社が混乱してしまいます。
この「相続と事業承継の違い」を経営者に伝えることで、事業承継の重要性を意識してもらうことができます。
【2. なぜ終活支援者が事業承継に関わるべきなのか?】
① 既存の顧客基盤を活かせる
終活や相続の相談を受ける中で、事業承継の話が出ることは少なくありません。
しかし、「それは別の専門家に相談してください」と言ってしまうのは、もったいない。
あなたが事業承継のサポートを提供できれば、顧客はワンストップで安心して相談できるようになります。
② 事業承継は“長く関われる”仕事
相続は、一度手続きが完了すれば終わりますが、事業承継は計画的に時間をかけて進めるものです。
つまり、経営者と長期的な関係を築くことができ、継続的な契約につながります。
③ 競争相手が少ないブルーオーシャン
終活支援者は多くいますが、事業承継まで支援できる人はごくわずか。
相続と事業承継の両方をサポートできる専門家として、差別化しやすくなります。
【3. 事業承継支援を始めるための第一歩】
「でも、事業承継の専門知識がない…」と不安に思うかもしれません。
しかし、最初から難しい話をする必要はありません。
まずは、経営者に「未来の話」を聞いてみることから始めましょう。
✅ 「社長、会社の20年後をどう考えていますか?」
✅ 「もし今、社長がいなくなったら、会社はどうなりますか?」
✅ 「後継者は決まっていますか? その方は準備ができていますか?」
こうした質問をするだけで、経営者の本音が見えてきます。
そして、「事業承継計画を一緒に作りませんか?」と提案すれば、自然と支援の流れが生まれます。
事業承継計画書の作成支援は、あなたがすでに持っている相続・終活の知識を活かしながら進められるため、取り組みやすい分野です。
【4. 事業承継支援をメニューに加え、選ばれる専門家へ】
もしあなたが「事業承継の支援もできます」と伝えれば、経営者の反応は変わります。
相続や終活の相談だけでなく、「会社の未来の話」まで相談できる専門家として、一歩先を行く存在になれるのです。
✅ 「相続と事業承継、どちらもサポートできます!」
✅ 「事業承継計画書の作成サポートをしています!」
✅ 「経営者の未来を考える終活支援、始めませんか?」
こうしたメッセージを打ち出せば、今後、競争が激しくなる終活・相続ビジネスの中でも、差別化できるでしょう。
【まとめ】
✅ 相続と事業承継は密接に関わっている
✅ 終活支援者が事業承継を支援すれば、より経営者に選ばれるので高額な案件が増える
✅ 事業承継支援は「長期的な関係」が築けるため、継続的な仕事につながる
✅ まずは経営者に「未来の話」を聞いてみることから始めよう
あなたの支援で、多くの経営者が安心して次世代にバトンを渡せるようになります。
「事業承継は、終活の延長線上にある」
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