【梅雨の合間に、事業承継を考えよう(No195)】

こんにちは、対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。

梅雨前線が消える?といった

あまり聞いたことがない気象予報もでるなど気象に振り回されますね。

そんな中で、梅雨と事業承継でブログを書いてみました。

梅雨の合間に、会社の“晴れ間”をつくろう

~雨の日こそ、事業承継の話をはじめるチャンス~

6月といえば、梅雨の季節。
シトシトと降る雨。晴れ間がなかなか見えない日が続くと、気分もどんよりしてしまいます。

でも、そんな雨の日だからこそ、ゆっくり腰を据えて話す時間がつくれることもあります。
実は、この“静かな時間”こそ、会社の未来について語り合うチャンスなのです。


たとえば、ある中小企業の社長がこんなことをおっしゃっていました。

「普段は現場も営業もバタバタで、息子とちゃんと話す時間がなかったけど、雨の日に工場の音が静かになって…『今日はちょっと話さへんか?』って声をかけてみたんや」

その日は、会社の20年後について、初めてじっくり話をしたそうです。


「もし後を継ぐなら、今のままじゃ通用しない」

「もっと社員の声を聞ける会社にしたい」


そんな“後継者の想い”を、初めて聞けたといいます。


事業承継って、何から始めればいいかわからない、そんな声をよく耳にします。

でも、実は始まりはとてもシンプルでいいんです。
「最近、会社のことどう考えてる?」
「20年後、この会社どうなってたらいいと思う?」
そんな問いかけで十分。

ポイントは、正解を求めないこと。話すこと自体が“準備”になるのです。


私たちがよく言うのは、「事業承継には3〜5年の準備期間が必要です」ということ。
でも現実は、「いずれやろうと思ってたけど、気づいたら体力がなくなってきた…」というケースがとても多い。

だからこそ “今すぐできる第一歩” を踏み出すことが大切です。

梅雨のこの季節は、外に出るのは億劫でも、社内で静かに考えるには最適な時期。
忙しい毎日に押されて、後回しにしていた“会社の未来の話”を、ほんの少しだけでいいので、始めてみてください。


こんな工夫もおすすめです。

  • 雨音をBGMに、後継者とお茶を飲みながら30分だけ雑談する(ちょっと無理筋ですかね)

  • 「20年後の理想の会社像」をそれぞれ紙に書き出して交換してみる

  • その内容をホワイトボードや社内掲示板に貼って、社員とも共有してみる

こうした何気ないやり取りが、将来の承継計画の土台になります。


雨が降り続く毎日でも、心の中に“対話という晴れ間”をつくることはできます。

大事なのは、「今すぐに全部決める」ことではありません。
「今、少しだけ話してみよう」と思える、その一歩こそが、事業承継の始まりです。

今年の梅雨は、会社の未来について、ほんの少しだけ話してみませんか?

承継対話支援士 鹿島清人

承継対話支援士 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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