志経営アドバイザーで、ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
先日、中小企業診断士の仲間とある勉強会の合宿に参加しました。
合宿のテーマは、アプリシエティブ・インクワイアリー(以下、AIと呼びます)でした。
AIとは、米国で生まれました。
AIとは、豊かなコミュニケーションを通じて、個人や組織の持つ強みや大切にする価値観を明らかにし、共有するポジティブ・アプローチによる組織開発の手法です。
1987年にケースウェスタンリザーブ大学のデービッド・クーバーライダー氏とタオス・インスティチュートのダイアナ・ホイットニー氏により提唱されました。
AIは、「価値を見つける質問」をすることを通じて、組織やメンバーの持っている良いところや強みを発見することができます。
「価値を見つける質問」って、どうすればできるようになると思いますか?
最近、【質問する】という行為を通して組織や個々人のコミュニケーションをよくする手法が数多く紹介されています。
「質問会議」とか、「⚫⚫個の質問」といったタイトルで研修やセミナーが開催されたり、書籍が発行されていますので、ご存じの方も多いかもしれません。
わたし自信も志師塾という先生業の仲間たちと一緒に【問活(トイカツ)】という言い方で質問を使った組織や個々人のコミュニケーションを活性化する支援を行っています。
今回の合宿で学んだAIは、10数個の質問を通してグループ内のメンバーの理解を深めます。
そのうえで各グループで大切にしている価値観などを「見える化」させることを通じてイメージを明確にします。
具体的には、絵を書いたり、オブジェ(作品)を創ることを通じてメンバーがそれぞれ持っていたイメージを一本化させ、ブレがない状態を創り出します。
実際に体験してわかったことは、作品にする出来上がるオブジェやイラストは二つとして同じものはできないということです。
今回の合宿では5チームで作品を作りましたが、できたオブジェはまったく異なるものでした。
オブジェを作る前に与えられている情報は同じなのですが、個々のメンバーが大切にする価値観は違っているので、チームごとで大切にする価値観が微妙に異なり、その結果、オブジェとして表現される作品もかなりバラエティに飛んでいました。
いかがですか? たった5つのチームだけでも出来上がったオブジェはまったく違う発想から生まれています。
さらに、チームの価値観をスキット(寸劇)で表現したり、音楽で表現するといったこともできるのです。
どうですか?なんとなく面白そうな感じがしませんか?
こうした遊びの要素も入れることで組織のメンバーの相互理解が深まります。
その結果として、メンバーが持っている潜在的な力を発揮させる機会にもなるのです。
合宿が終わってから少しずつですが、AIについて学習を始めています。
AIについて学んでわかったことは、人は質問されると答えたくなる生き物なんだということです。
質問に答えていくうちに悩んだり、モヤモヤしていた頭の中がスッキリします。
難しい理屈や理論を覚える必要はありません。質問に答えるだけでいいです。
質問って、コミュニケーションをよくする魔法の杖みたいなものなんですよ。
ジリリータジャパンでは、質問を使った研修やセミナー、1on1ミーティングなどをご提供できます。
ご興味があれば、ホームページの「問活(トイカツ)」から個別相談を申込ください。
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