対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
先週から青森と秋田に行きました。
りんご園でりんご狩りをしたり、奥入瀬渓谷を歩いて滝のマイナスイオンに癒やされましたよ。
奥入瀬渓谷を歩いている時に感じたことをブログにしてみました。
奥入瀬渓谷の流れに学ぶ、事業承継のヒント
大自然が教えてくれる「流れを止めない力」
青森県にある奥入瀬渓谷は、十和田湖から流れ出る清らかな水が長い道のりを進んでいく美しい場所です。渓谷を歩いていると、岩や倒木にぶつかっても、水は立ち止まらず、道を見つけて前へ前へと流れていきます。ときには大きな滝となり、勢いを増して進む姿も見られます。自然の力強さを目の当たりにすると、「流れを止めない工夫」がとても大切だと感じます。
実はこの姿は、中小企業の事業承継にも通じています。
会社の歴史も「流れ」のひとつ
会社もまた、創業者が始め、代々の努力によってつながってきた「流れ」です。その流れを止めずに次の世代へ渡すことが、事業承継です。ところが現実には、経営者が「まだ元気だから大丈夫」と考えて準備を後回しにしてしまうことが少なくありません。その結果、突然の病気や引退で流れがせき止められ、社員や取引先が困ってしまうケースもあります。
奥入瀬の川が、どんな障害物にぶつかっても道を探して流れ続けるように、企業もまた「未来へと流れをつなぐ仕組み」が必要です。
対話が「流れ」をスムーズにする
では、どうすれば流れを止めずに事業をつなぐことができるのでしょうか。大切なのは、経営者と後継者がフラットに対話することです。親子であっても「社長と次期社長」という立場になると、なかなか本音が言えないことがあります。しかし、奥入瀬の水がいくつもの小さな流れを合わせて大きな川になるように、経営者と後継者が考えを合わせることで、力強い未来の流れが生まれます。
たとえば、月に一度「未来会議」を開き、会社の課題や夢を自由に話し合う時間を持つのはどうでしょうか。形式ばらず、カフェでお茶を飲みながら話すような雰囲気で十分です。
未来のための「小さな一歩」
事業承継は特別なイベントではなく、日常の延長線上で準備するものです。奥入瀬の流れが一滴一滴の水でできているように、承継の準備も小さな一歩の積み重ねです。今日からできることは、「後継者と将来の会社像を話してみる」こと。それだけでも、流れは前に進み始めます。
まとめ
奥入瀬渓谷の水は、絶え間なく未来へと流れていきます。私たちの会社も同じように、止めることなく次の世代へつないでいくことが大切です。障害があっても、話し合いと工夫によって道を見つければ、流れは続いていきます。事業承継を「まだ先のこと」と思わず、今日から小さな流れを作り始めてみませんか。
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