対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島です。
梅雨の季節になり、何となく気分も沈みがちになりますね。
さて、今回のブログは、そんな梅雨の憂鬱な気分を少しだけでも盛り上げるために、バーベキューを採り上げます。
BBQで組織が変わる!?
社員との距離を縮める“火加減”の工夫
会社を次の世代へバトンタッチする「事業承継」。多くの中小企業では、それが「気になっているけど、話せていない」テーマのままになっています。
でも、ちょっと想像してみてください。オフィスではなく、青空の下。ジュウジュウと肉が焼ける音。笑い声。お酒やソフトドリンクを片手に、社長と社員が肩を並べて座る――。
実は、こうしたリラックスした場こそ、会社の未来を語る「対話のチャンス」なのです。
■バーベキューの火加減は、人間関係の火加減
バーベキューでは、火加減が大事。強すぎると焦げるし、弱すぎると焼けない。
これは、人間関係も同じです。特に、社長と社員、社長と後継者の距離感は、微妙な“火加減”が必要です。
バーベキューを通じて、お互いの距離を少しずつ近づけていくと、これまでできなかった話が、自然とできるようになります。
■「職場では言えないけど…」を引き出す3つの質問
では、どんな“対話”をすればいいのか。おすすめなのは、答えやすく、未来に目を向ける質問です。
たとえば、こんな会話が自然に生まれると理想的です。
-
「20年後、この会社がどうなってたら嬉しい?」
→未来志向の問いは、立場を超えて意見を出しやすくなります。 -
「仕事をしていて、いちばん楽しい瞬間ってどんな時?」
→本音を引き出すことで、社員の価値観が見えてきます。 -
「うちの会社がどんな会社だったら、一生働きたいと思う?」
→従業員が貴方の会社にどんなことを期待しているのか、を理解することができます。
バーベキューのいいところは、「答えが重くなりすぎない」こと。答えに詰まったら、「お肉、焦げてるよ!」と笑って流せばいいのです。
■経営者こそ“焼き手”に回ってみよう
実は、社長が焼き係をやると、場が一気に和みます。
「社長って、こんなに気さくな人だったんだ」
「焼いてもらったお肉、美味しいです!」
そんな一言から、信頼が育ちます。
社員にとって“話しやすい上司”であることは、事業承継のスムーズさにもつながります。まずは雑談の中から、信頼の種をまきましょう。
■まとめ:BBQで始める、小さな“未来会議”
事業承継は、書類や契約の前に、「気持ちの引き継ぎ」が大切です。
その第一歩が“火を囲んで未来を語る時間”です。
BBQは、ただのレクリエーションではありません。
それは、会社の未来を共に語り合える、小さな「未来会議」の場になるのです。
火を囲んで語り合う時間は、きっとあなたの会社の大きな力になります。
次の土曜、炭を買いに行ってみませんか?
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