【経営者と後継者に足りないものとは(No176)】

対話のチカラで事業承継を支援する承継対話支援士®の鹿島です。

2月15日にs「承継対話支援士®️養成講座 第1期」が修了しました。

0期に続いて士業・経営者など事業承継の支援に関心を持っている多彩なメンバーが参加してくれましたよ。

修了生のコミュニティ「承継対話倶楽部」も充実させていけそうです。

さて、今回のテーマですが、講座を通じて、事業承継の支援は『対話力』だと痛感しましたので、対話の大切さについてです。

事業承継の第一歩は『聞く力』と『質問力』から!専門知識より大切な対話の技術とは?

事業承継に関する相談を受けたとき、多くの支援者が「専門知識がないと対応できない」と感じることがあるでしょう。しかし、事業承継の本質は「専門知識を提供すること」ではなく、「経営者と後継者が会社の未来について対話できる場を作ること」にあります。

ところが、現実には多くの企業で 「親子で事業承継の話をしたことがない」「後継者が会社の将来について意見を言えない」 という問題が起こっています。こうした状況を変えるためには、専門家が 『聞く力』と『質問力』 を活用し、対話の場を生み出すことが不可欠です。

今回は、専門知識に頼らずとも、事業承継の支援者が実践できる 『聞く力』と『質問力』のポイント を紹介します。


なぜ『聞く力』が重要なのか?

事業承継の支援では、支援者が「経営者や後継者の本音を引き出すこと」が最も重要です。しかし、多くの支援者は「何かアドバイスをしなければならない」と考えがちです。

実際には、経営者が本当に必要としているのは 「安心して話せる場」 です。
そのためには、まず 「聞くこと」 に徹することが大切です。

聞く力を活用するポイント

  1. 相槌と共感のリアクションを意識する

    • 「なるほど」「それは大変でしたね」と共感を示す
    • 言葉だけでなく、うなずきや表情でも安心感を伝える
  2. 沈黙を怖がらない

    • 話が止まっても、焦って話を埋めず、相手が考える時間を作る
    • 沈黙している時間は、相手の考える時間であると理解する
    • 沈黙の後に「どう思われますか?」と促すことで、本音が出やすくなる
  3. 相手の言葉を繰り返す

    • 例:「後継者が決まっていなくて…」
      →「後継者がまだ決まっていないんですね」と繰り返すことで、相手が話を続けやすくなる

『質問力』で事業承継の対話を深める

「聞くこと」と同じくらい大切なのが 「質問の仕方」 です。質問次第で、経営者の考えを引き出し、対話を深めることができます。

事業承継の対話を促す3つの質問

  1. 「社長は、この会社が20年後、どのようになっていたら最高ですか?」

    • 事業承継を「後継者の問題」と考えるのではなく、「会社の未来」という視点から考えさせる質問
  2. 「もし今すぐ後継者を決めるとしたら、どんな人が適任ですか?」

    • 具体的に後継者のイメージを持つことで、誰をどう育成すべきかを考えるきっかけになる
  3. 「経営するうえで、一番大切にしていることは何ですか?」

    • 経営者の価値観を言語化することで、後継者に伝えるべき「経営の哲学」が明確になる

これらの質問は、経営者が 「自分の考えを整理する時間」 を作ることにつながります。


「経営者と後継者が対話できていない」現実を変えるために

多くの企業では、経営者と後継者の間で事業承継について話し合う機会がほとんどありません。

「後継者が何を考えているかわからない…」
「親父が何も話してくれないから、どうすればいいのかわからない…」

こうした声は、現場でよく聞かれるものです。しかし、 経営者だけでなく、後継者にも話しやすい環境を作ることで、対話が生まれます。承継対話支援士にような第三者が介在することで、対話が進みやすくなるのです。

事業承継は、 「専門家が解決するもの」ではなく、「経営者と後継者がともに考えるもの」 です。だからこそ、私たち 『承継対話支援士』 は、事業承継のプロセスを「対話の力」で支えることを大切にしています。


専門知識がなくても、対話の支援はできる!

事業承継支援というと、「税務」「法務」「財務」といった専門知識が必要だと考える人が多いですが、最も重要なのは「経営者と後継者が未来について話し合う環境を作ること」です。

  • 経営者の話を じっくり聞く
  • 適切な 質問を投げかける
  • 経営者と後継者が 対話できる場を作る

この3つができるだけで、事業承継の支援者として大きな価値を提供できます。


まとめ:事業承継の第一歩は『聞く力』と『質問力』から!

事業承継は、専門知識だけでは解決できません。まずは 「経営者の想いを聞く」こと、そして 「考えを整理する質問をする」こと から始めてみてください。

「事業承継を進めたいが、何から手をつけていいかわからない…」

そんな経営者や後継者の悩みを解決するのが 『承継対話支援士』 です。対話の力で事業承継をスムーズに進める方法について、一緒に考えてみませんか?

まずは 「経営者の話を聞くこと」 から、始めてみましょう!

承継対話支援士®️にご興味がある方は下記のURLをご覧ください。

https://jiririta-japan.com/lp01/

承継対話支援士 鹿島清人

承継対話支援士 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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