インバスケット研修って知ってますか?(No162)

承継対話支援士®️鹿島です。

承継対話支援士®️は、対話のチカラで事業承継を支援する専門家です。

先日、ITコーディネーターの研修を受けました。

インバスケット研修というものでした。

インバスケット研修ってご存知ですか?

SMBCコンサルティングのホームページによると以下のような説明がありました。

インバスケットとは、まだ決裁がされていない書類が入った「未処理箱」のことです。

管理職の経験のある方なら未処理箱に書類が積まれていくとプレッシャーを感じられた経験があるかもしれませんね。

山積みの案件をどのように処理するか?

悩ましいですよね。

インバスケット研修では、与えられた時間内で的確に高い精度で目標達成をすることが求められます。

この訓練を行うことで、人命救助や敵の襲撃といった非常事態などの際に、自分の頭で迅速かつ的確に行動する力を身につけることができるようになると言われています。

インバスケット研修は、制限時間内に数多く、正しく処理することを目標とするワークのことで、管理職研修や、管理職を目指す中堅社員層への研修に向いているそうです。

インバスケット研修では、複数の案件を制限時間内に効率よく対応できるかを体験してもらい、自身の対応スキルの現状と改善点を洗い出します。

一定の時間で優先順位を付けます。

複数の案件やトラブルが発生した場合に、何を優先的に処理し、何を後回しにするかを判断していきます。

優先順位は決められても、やらないことを決めることは難しいですよね。

研修を通して、対応や判断時に押さえておくべきポイントを学び、短い時間でも適切な対応ができるようスキルを高めます。

つまり、判断の結果よりも、判断や対応に至るまでの経緯(プロセス)のどの部分を改善すれば良いのか、改善につなげる糸口を見つけることが研修の大きな目的です。

研修の狙いとしては以下のようなことが挙げられます。

  1. ビジネスにおけるストレスや、様々な制約のあるインバスケットの案件処理を行うことで自身の業務における『思考・行動の癖』を認識し改善を図る
  2. 研修にて「優先順位設定」「案件処理」のグループワークを行い、受講者同士の考え方の違いを認識すると同時に、組織としての判断・行動のあるべき姿の目線合わせを行う
  3. 複数案件に対する対策の検討→選択→組織を活用した課題解決→目標達成というプロセスの棚卸しを行い、業務遂行(マネジメント)能力を総合的に向上する

インバスケット研修を行うメリットは、

(1)優先順位設定力の向上

インバスケットには複数のタスクや案件が課題として設定されています。短い時間で課題を処理するために、どのような順番でスピーディに優先順位を判断するかを身に付けることができます。

(2)問題解決力の向上

インバスケット思考を身に付けることで、目の前で起きている問題の対処だけではなく、問題の全体の流れや複数の案件との関連性など顕在的な原因や潜在的な原因を見つけ、解決していく能力が向上します。又、同じことが起きないよう再発防止的な解決も、問題解決のプロセスを繰り返していくことでスキルが磨かれます。

(3)判断力の向上

限られた時間の中で優先順位を決定するには、どこかで判断をしなければなりません。自ら考えに基づいて、行動に対しての判断を下していくことに慣れることで、意思決定の能力も向上します。

(4)組織への影響力の向上

インバスケット思考を身に付けることで、自らの改善点に気付くだけでなく、部下や組織を有効に活用し、効率的・効果的に組織を運用する能力が身につきます。

短い時間でなぜこれを優先し、あれを劣後するのかを決め、その理由を発表するんです。

僕は、いくつかの公的機関で経営相談を行っています。

多くの相談者とはその場で初めてお会いし、お悩みを伺います。

経営相談は瞬発力を問われる仕事です。

仕事に役立つと思ってインバスケット研修を受講しましたが、思ったよりも疲れました。

でも、楽しい時間を過ごすことができました。

承継対話支援士 鹿島清人

承継対話支援士 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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