対話のチカラで事業承継を支援する『承継対話支援士®』の鹿島清人です。
今週来週は、東京・和歌山・滋賀など出張が入っています。電車などでもマスクをしている人が日々増えている感じですね。
インフルエンザになった人が僕の周囲でも増えてきており、花粉もやってくると思うと体調管理に気が抜けないですね。
事業承継がスムーズにいった会社には、共通点があります。経営者も後継者も、「あの会社は羨ましい」と言われるような企業になるために、どんな準備をしていたのか。本記事では、成功企業に学ぶ事業承継の秘訣を具体的に解説します。
1. 羨ましがられる会社の共通点とは?
成功する事業承継には、「準備の早さ」と「見通しの明確さ」が共通点として挙げられます。
具体的には次のような点が見られます:
- 計画的な引き継ぎ:5年から10年先を見た事業承継計画を用意している。
- 円滑なコミュニケーション:経営者と後継者、そして従業員が同じ未来像(ありたい姿)を共有している。
- 専門家との連携:専門家に何を依頼するかが明確である(丸投げしない)。
このような共通点が、「羨ましい会社」を作り出しているのです。
2. 成功事例:10年計画で羨ましがられる会社を目指した企業
とあるメーカーを例に取ると、後継者が入社した年に事業承継計画をスタートしました。以下がそのポイントです:
- 最初の5年間:現場経験と従業員との信頼構築に集中。後継者は製造ラインや営業に入り、現場の課題を肌で感じました。
- 次の3年間:リーダーシップの実践。小さなチームから徐々に全社的な管理を任されるようになり、従業員からの信頼を得ました。
- 最終2年間:経営全般の引き継ぎ。経営者としての意思決定を行い、経営者と従業員双方が安心できる環境を整えました。
結果、後継者は自然な流れで社長に就任し、10年後には地域からも注目される企業へと成長しました。
3. 10年計画を立てるための具体的ステップ
羨ましい会社を目指すためには、具体的な行動が必要です。以下のステップを参考にしてください:
- ビジョンの共有
- 経営者として「会社をどうしたいか」という夢を描き、それを後継者や従業員と共有します。
- 家族会議や朝礼を活用し、日常的にコミュニケーションを取ることがポイントです。
- ロードマップの作成
- 事業承継計画を「3年」「5年」「10年」と区切り、具体的な目標を設定します。
- 専門家のアドバイスを受けながら、税務・法務対策も早めに取り組むことが重要です。
- 後継者育成プランの実行
- 後継者には現場経験だけでなく、管理職としてのスキルも身につけてもらいましょう。
- 外部のセミナーや経営塾に参加させることも効果的です。
- 周囲の協力を得る
- 従業員や取引先の信頼を得るために、定期的な報告や相談を心がけます。
- 先代が後継者を積極的に紹介し、関係者とのつながりを強化します。
4. 承継対話支援士の力を借りるのは「準備が整った後」ではない
多くの経営者が「ある程度準備ができてから専門家に相談しよう」と考えたり、「任せるからいいようにやってください」といった丸投げしようとされます。しかし、そのやり方でうまくいくことは稀です。特に承継対話支援士は準備の初期段階から関わります。経営者と後継者がしっかりと会社の将来について対話をする場作りを支援するので、早い段階から相談してもらうといいです。早い段階から相談することは、専門家への丸投げと意味が違います。事業承継を主体的に考えるのは経営者であり、後継者となります。しっかりと考えるから成功する確率が高まるのです。
以下のような専門家を活用しましょう:
- 税理士や公認会計士:財務・税務面のサポート
- 社会保険労務士:労務管理や退職金設計のアドバイス
- コンサルタント:全体のプランニングと心理的サポート
5. 最後に:あなたの会社も“羨ましい会社”になれる!
「事業承継は難しい」と諦める必要はありません。計画を早めに立て、一歩ずつ行動を起こすことで、10年後には周囲から羨ましがられる会社へと成長することが可能です。
まずは、今日から以下の問いを考えてみてください:
- 会社の未来像を明確に持っていますか?
- 後継者に何を期待し、どんな経験を積ませたいですか?
- 専門家との関係をどのように築いていきますか?
成功した事業承継は、経営者だけでなく、従業員、家族、地域社会にとっても誇れるものになります。あなたの会社の10年後が、明るい未来になることを願っています!
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