事業承継とキングダムの関係(No158)

対話の力で事業承継を支援する承継対話支援士®️の鹿島です。

事業承継に関する相談を今週も何軒か受けていました。

後継者不在で悩んでいる経営者が多い中で、そのうちの1社は2人の息子さんが会社で働いているそうです。

26歳と23歳だそうです。

もう一人高校生の三男も、将来は家業を手伝いたいと仰っているそうです。

業種は建設関係なので、決して楽な業種ではありません。

相談に来られたのは社長夫人である奥さんでした。

今どき3人の息子が家業を継ぎたいというのは珍しいと思ったので、相談が一段落したところ「子どもさんが小さい頃から家業を継いで欲しいと仰ってたんですか?」と尋ねました。

そのときの答えは、

「主人も私も子どもに会社を継いで欲しいと面と向かって言ったことはないんです。

ただ、家族で話をする時間を作ることは意識していました。

子どもが小さい頃は、主人も私も忙しく、子どもを会社に連れて行くことがよくありました。

家族で話をしている中で会社のことも話していたのかもしれません。」とのことでした。

この話を聞いて改めて大切だと感じたことは、

  1. 後継者(子ども)と意識して「対話をする」。
  2. 職場を見せるなど、どんな仕事をしているのか教える。
  3. 仕事は大変だけれど、楽しんでいるということを「何度も言葉で伝える」。

後継者がいないと悩んでいる経営者の多くは、自ら後継者を育てていないように感じます。

従業員への承継は、仕事の内容などがわかっているので、おカネの面を除けばバトンタッチはしやすいです。

親族内承継を考えるのであれば、子どもが親の仕事をしている姿を見る機会が多い場合はよいのですが、そうでない場合は意識して仕事の話をしないといけません。

今ごろキングダムにハマっているので、キングダムの登場人物で例えますね。

親から子へではありませんが、昌文君(しょうぶんくん)嬴政(えいせい、後の始皇帝)の関係が近いと思います。

昌文君は、秦国の若き王である嬴政に仕える忠臣であり、彼の成長を支える重要な役割を果たします。

嬴政は若くして王となりましたが、最初は孤立し、敵対勢力に囲まれた厳しい状況にありました。

そんな中、昌文君は忠実に嬴政を支え、彼に王としての責任感や国家統一のビジョンを植え付けます。

昌文君は、嬴政に対して強い信念を持って支援し、嬴政が自身の使命を認識するための精神的な指導を行いました。

特に、嬴政が若いころに王宮内での孤立や困難を乗り越えるために重要なサポートを提供し、彼の政治的成長を促しました。

結果として、嬴政は自らのビジョンを明確にし、強い指導者として成長していきます。

このように、昌文君が嬴政を導き、彼の潜在能力を引き出し、最終的に中国統一の偉業を成し遂げる基盤を築いたことは、子どもの教育の成功例といえるでしょう。

嬴政の成長の要素

  • 信頼できる指導者の存在:昌文君のような信頼できる大人が、嬴政に対して適切な指導と支援を行ったことが、彼の成長に繋がりました。企業経営の場合、昌文君の役割は経営者になることが多いですね。
  • 明確なビジョンの教育:国家統一という壮大なビジョンを共有し、それに向かって進む意義を教えたことが、嬴政に強い目的意識を与えました。僕は、「20年続く事業と組織を創る」支援をしていますが、
  • 逆境におけるサポート:幼少期から多くの困難に直面した嬴政に対して、昌文君は精神的な支えとなり、彼がリーダーシップを発揮できるようにサポートしました。

 

事業承継に関わっていると、相談を受けている僕のほうが学ばしてもらっているなぁと感じることが多いです。

僕自身に何か特別な知恵やノウハウがあるわけではありません。

経営者・後継者がそれぞれ大切にしている思いを引き出し、互いの理解を深める場を作るだけです。

この場作りをする仲間を増やしたいと思っています。

承継対話支援士®️に興味がある方はコチラからご連絡ください。

https://jiririta-japan.com/syoukeitaiwa/

承継対話支援士 鹿島清人

承継対話支援士 鹿島清人

ジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
後継ぎがイキイキと活躍している会社を増やしたいと思い、創業しました。
後継ぎが経営者になるための支援を通じて、「任せられる後継ぎ」を育て、20年続く、次の代まで続く事業と組織を創る支援を得意としています。

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