SDGsやCSV経営の導入に関心がある関西の経営者のみなさんへ
こんにちは、志経営アドバイザーでジリリータジャパン代表の鹿島清人です。
みなさんは、「SDGsアクションプラン2022」ってご存知ですか?
「SDGsアクションプラン」は、日本政府がSDGsを推進するための具体的な施策を優先順位をつけたうえでとりまとめたものです。
SDGsアクションプランはSDGs推進本部会合で決定され、2017年に「SDGsアクションプラン2018」が公表され、毎年更新されています。
「SDGsアクションプラン2022」は2021年12月に公表されました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のことです。
2015年9月に国連サミットで「ミレニアム開発目標(MDGs)」の後継として採択された、世界共通の目標です。
SDGsは、17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(Leave no one behind)」ことを目指しています。
日本では2016年5月に総理大臣を本部長、官房長官・外務大臣を副本部長、そして全閣僚を構成員とする「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が設置されました。
この推進本部が2016年12月にSDGs達成のために初めて策定した指針が「SDGs実施指針」と呼ばれるものです。
「SDGs実施指針」は、SDGsを達成するための中長期的な国家戦略として位置づけられ、8つの優先課題が公表されています。
この8つの優先課題への具体策として策定されたのが、「SDGsアクションプラン」です。
そして「SDGsアクションプラン2022」では、8つの優先課題に対する取り組みが「2030 アジェンダ」に掲げられている 5つのP、People、Planet、Prosperity、Peace、 Partnershipに基づくものであるとされています。
「2030アジェンダ」とは、2015年9月に国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」内で、全会一致によって採択された2030年までに成し遂げるべき行動指針です。
その中核をなすのがSDGsなのです。
SDGs達成のための8つの優先課題
「アクションプラン2022」では、日本が優先課題と位置づけた8つの優先課題を5つのPと関連させて説明しています。
People (人間):感染症対策と未来の基盤づくり
(1)あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
(2)健康・長寿の達成
Prosperity (繁栄):成長と分配の好循環
(3)成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
Planet (地球):地球の未来への貢献
(4)持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
(5)省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
(6)生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
Peace (平和):普遍的価値の遵守
(7) 平和と安全・安心社会の実現
Partnership( パートナーシップ):絆の力を呼び起こす
(8) SDGs 実施推進の体制と手段
(出典:講談社 SDGsアクションプラン2022とは? )
「アクションプラン2022」では、「2030アジェンダ」で掲げている「5つのP」と「8つの優先課題」を関連付けたことが特徴です。
2023 年に日本は G7 議長国を務め、国連で SDG サミットやユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)ハイレベル会合等の SDGs に関する大きな節目の会合が開催されます。
その意味でも2022年はSDGsの達成に向けて国内実施・国際協力をより一層加速するという決意のもと、「SDGs アクションプラン 2022」が定められた経緯があります。
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